GCSE(GeneralCertificateofSecondaryEducation)

※本用語の解説は1992年に作成されたものです。

イギリス(イングランド及びウェールズ)における16歳段階(義務教育終了段階)の到達度証明書(Certificate)である。到達度の認定は科目別になされる。地域ごとに設置され,相互に独立した五つの試験団体(ExaminingGroup)が,各科目の試験要目(syllabus)・試験問題の作成,試験の実施等,管理・運営を行う。GCSEの特徴のーつとして,到達度の評価は,最終的な試験のみによらず,日常の学習活動の成果にも大きな比重が置かれている場合が多いことが挙げられる。
GCSEは上級の教育機関への進学や就職のための要件等に利用される。
歴史的には,二つの16歳試験制度,すなわち,1951年から実施されてきた,同一年齢層の学力上位20%を対象としたGCE・Oレベル(GeneralCertificateofEducation・OrdinaryLevel)試験制度と,1965年から実施されてきた,同一年齢層の学力上位20%から60%を対象としたCSE(CertificateofSecondaryEducation)試験制度を統合したもので,1988年に第1回の試験が実施された。