2025年度大学入試センター・アドミッションリーダー研修

趣旨

 高大接続改革が進展するなかで、各大学での入試関連業務はより複雑化し、高度に専門化しつつあります。このように
刻一刻と変化する状況下で、アドミッションの専門家として、迅速に対応するための業務管理能力や最新のテスト技術への
幅広い知識を有することが、これまで以上に求められています。一方で、そのような専門的知識を身に着けていくためには、
まずはテストの開発・運用に関する基本的な知識・技能を修得することが必要不可欠です。
 今回のアドミッションリーダー研修は、アドミッション業務担当者が獲得しておきたいアドミッション領域の基本的な知識・
技能を修得することを目的とします。この目的を達成するために、テストの開発・運用に関する工程の全体像(テストの基本
設計から出題問題の評価・検証まで)と各工程の重要性について、講義と演習・グループディスカッションを組み合わせて
研修を実施しました。

開催日時

日時:2025 年 6 月19日(木)・20日(金)
場所:大学入試センター

研修概要

椎名 久美子(独立行政法人大学入試センター):「テストの基本設計と作題ガイドライン」: 自大学の入試においてどんな能力をどう測るかという枠組みを設計する際の観点や、その枠組みに沿った良問を継続的に作成するための手引きについて、実例と共に紹介しました。【資料参考資料

天野 哲彦(岩手県立大学):「試験問題作成のためにアドミッション・オフィスができること」: 入試問題作成要領を作ることで出題ミスを防ぎ、「測る能力」を確定することで作題の指針を示せることを解説しました。【資料参考資料1参考資料2

石岡 恒憲(独立行政法人大学入試センター):「記述問題の採点を巡る諸問題」: 日本と米国における代表的な記述テスト(TOEIC ライティングテスト、全米学力テスト、全国学力調査、東大世界史大論述)の形式、採点方法、自動採点に関わる課題について紹介と解説をしました。【資料

荒井 清佳(独立行政法人大学入試センター):「項目分析(出題問題の評価・検証)の方法の理解」:出題された問題が選抜としてどのように機能していたかを評価することを項目分析と呼びます。項目分析で使用される難易度や識別力を示す指標や、問題の特性を視覚化して示す手法等について解説しました。【資料

橋本 貴充(独立行政法人大学入試センター):「項目分析(出題問題の評価・検証)の方法の実習」: 荒井講師が解説した項目分析の方法の Excel 実習を通じて、項目分析に関する理解を深めます(多肢選択式問題の解答データの正誤データへの変換から問題の評価・検証までの流れを Excelで実習しました)。